「お客様に選ばれる家づくり」を実現

青森県五所川原市 株式会社 今工務所　今 氏

INTERVIEW 2022.5.16

加盟を即断した圧倒的な無垢の家づくり

　青森県五所川原市で創業60年の歴史を誇る株式会社今工務所。長く地元でお客様の要望に応える注文住宅を手掛けてきた老舗だ。社員として職人が在籍し、施工管理技士等の有資格者も多い実力派ビルダーとして数多くの実績を残している。3代目として会社の舵取り役を務める今一憲社長も、大工から身を起こした祖父、企業として発展させた父を継いで家づくりに打ち込んできた。

　そんな今社長が危機感を覚えたのは2012年頃だという。「リーマンショックの後、新築住宅の6割を県外や市外の業者が占めるようになってきたんです」。これではいけないと感じ、市内ビルダーの若手経営者が集まり6社で合同展示場を構えることに。お客様が1か所で多くの住まいを目で見て比較検討できる利便性もあって受注は増え、ほどなく県外・市外業者との割合も逆転することができた。だがここで新たな悩みを抱えることになる。今社長は「お客様が1日かけて合同展示場の6棟を見た時、デザインは違っても同じように見えるのではないか、と思ったんです」とその時の心境を明かす。外観のデザインは違っても、どれも新建材を用いたモダンな仕上がり。そのため決断に迷うお客様が合い見積もりを求め、結果的に価格勝負になるケースが少なくなかったという。「自分たちの特色を出さなければいけない」。今社長は新たな展開を模索するようになった。

　2014年になり、今社長はネットワークへの加盟を考え始める。そこで最初に頭に浮かんだのが新建ハウジングの広告で気になっていた夢ハウスビジネスパートナーだった。地域ビルダー向けの説明会を兼ねた新潟ツアーへの参加を決め、工場や展示場を目にした今社長は、第一印象を「本当に圧倒的でした」と実感を込めて振り返る。自社開発の乾燥機で極限まで乾燥させ、寸法の変化の心配がない無垢材を惜しみなく使ってつくり上げた木の家と、そこに流れる癒しの空気感に心が躍った。さらに、今社長がプロとして大きな魅力を感じたのが夢ハウスの規格住宅「郷の家」の存在だ。「それまでは一から設計して間取りが決まるまで何回も打ち合わせを繰り返すなど効率が悪かったんです。その点、郷の家はある程度決まった型で建てられ、価格も明快。建物の凄さとシステム化された商品開発力を併せ持っていることに驚きました」とその時の気持ちを話す。会社のものづくりに対する熱意も心に響き、すぐにビジネスパートナーへの加盟を決めた。

 

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