「競争力」求め加盟を決断
無垢材へのこだわりを徹底
埼玉県所沢市 株式会社 彩建コーポレーション様 萩原 氏
INTERVIEW 2012.1.27
自社の競争力のなさを実感
ネットで見つけて自ら電話
彩建コーポレーションは1987年の創業。それ以前は不動産業界に籍を置いていた萩原社長が、同僚とスタートさせたものだ。2000年には会社組織とし、リフォーム業を主要事業として展開する。既に無垢材の良さを確信していたため、リフォームでも窓枠などで無垢材を用いたものを提案していたが、当時は「無垢材は反る・暴れる」というのが常識の時代。それを伝えると無垢材を使った工事をあきらめる顧客も多かった。
リフォームを中心としながら戸建て住宅の新築も少数ながら手がけていた中、飛躍のためには新築棟数を増やすことが不可欠と感じるようになった。しかし取り巻く状況を客観視した時、見えたのは厳しい現実だった。事業拠点の埼玉県所沢市周辺は競合相手が多い。営業を続ける中、自社が提供する家には「何の売りもない」と実感した。2006年、萩原社長は「単独で勝負するには厳しい」という結論に至った。
そこで模索したのが住宅ネットワークへの加盟だ。インターネットを使い自然素材系のネットワークを中心に調べる中、出会ったのが夢ハウス。ホームページを読み込み、夢ハウス独自の無垢建材、それらを使った家づくりのコンセプトに唸った。萩原社長はビジネスパートナーへの加盟を考え始め「自分から夢ハウス本部に電話をして、一連の商品とモデルハウスを見せて欲しいと言いました」と行動を起こす。夢ハウス本部のある新潟へは泊りがけで行った。モデルハウスだけでなく、本社工場や自社開発の木材乾燥機など、あらゆるものを2日間にわたって見学した。無垢材の良さ、快適さは既に知っていたが、独自の研究と試行錯誤を重ね、乾燥機を自社開発してつくり上げた無垢材とその家づくりを知るうち「この乾燥技術、商品力はすごい」と驚きと感銘を受けたという。2006年5月、彩建コーポレーションはビジネスパートナーへの加盟を決める。新潟へは1度足を運んだだけだった。