夢ハウスで理想の家づくり実現、コンスタントに続く受注
京都府福知山市 株式会社 タナカホーム 田中 氏
INTERVIEW 2020.5.18
「やっぱり無垢の建材を使いたくなったんです。でも、どうしても寸法に変化が生じちゃう」。株式会社タナカホーム(京都府福知山市)の田中義康社長は振り返る。実家は戦後からの製材所。家業を手伝う中、建築に興味を持つようになった。取引先の工務店で大工仕事を教わり、夜は専門学校に通って建築士の資格を取得した努力家だ。
平成11年、自ら建築部門を立ち上げ家づくりに乗り出す。当時は新建材や集成材が多く使われていた時代。木の向きも関係ない建材に疑問を抱き、無垢材で家づくりを始めた。ところが、丁寧に建てたはずのお客様の家で床板の接合部に隙間を見つけてしまう。冒頭の言葉はその時に感じた思いだ。
天然乾燥の無垢材に限界を感じる日々の中、業界紙で夢ハウス・ビジネスパートナー募集広告に目が止まる。「ゆがみの無い含水率5%の無垢材でつくる本物の木の家」。これで理想の家が建てられるのか?半信半疑で新潟の本部主催の工務店向けセミナーに参加、実際に乾燥機や建材、モデルハウスを見て本物だと確信する。内装材の接合部に隙間がない。真壁造りに折上げ格天井の和室も感銘を受けた。「これは凄い。自分のお客さんに見せたい」と直感、2010年にビジネスパートナーへ加盟する。最初の受注は夢ハウスの「郷の家」。完成見学会には2週で90組が訪れ、反響の大きさに驚いたという。やがて建築部門は株式会社タナカホームとして独立、加盟2年後にモデルハウスも構えている。
今も続くコンスタントな受注のポイントは完成見学会―勉強会―新潟ツアーのサイクルの継続。お客様の心をつかみ、他社へ流れることもなくなったという。販促ツールの提供や営業相談など本部のサポートも手厚い。
加盟から10年。現在の受注数は年間8棟程度。職人の数から考えるとギリギリだが、10棟まで伸ばしたい考え。「お客様の家が仕上がっていくのを見ると本当に嬉しいんです」と話す田中社長。表情は充実そのものだ。