本物へのこだわりが地域ビルダーの危機感払拭

長野県長野市 新工務店　藤澤 氏

INTERVIEW 2023.5.17

本部とビジネスパートナーは共に高め合う仲間

　加盟して目指したのは「夢ハウスの無垢材を使った家をまず1棟建てること」。初受注は紹介で家づくりの相談を受けていたお客様の２世帯住宅だった。夢ハウスの建材を用いた自由設計での家づくりを提案したところその魅力が伝わり、完成した住まいには大きな喜びを感じてもらうことができたという。

　

　夢ハウスは、様々な樹種の乾燥無垢材を用いた構造材や内装材、建具、家具までを一貫生産している。ビジネスパートナーはそれらを自由に自社の家づくりに使用可能だ。新工務店の場合、従来から地元で調達した無垢材を用いた和風住宅を手がけていたこともあり、スムーズに採り入れることができた。さらに藤澤社長は「無垢材だけでなく、住設機器まで全ての商品に全国400社の加盟社によるスケールメリットが生きている」と力を込める。夢ハウスの家づくりは価格面でも十分に戦えると言える。

　

　「夢ハウスの建材や新潟のモデルハウスで見た日本家屋のつくり方は、プロでも心が躍るものでした」と藤澤社長は話す。夢ハウスは職人集団が築き上げた地域ビルダーでもあり、和風建築の技には定評がある。夢ハウスはそのノウハウを生かし、ビジネスパートナーへの設計に関するサポートも手厚い。自社で開発した規格住宅「郷の家」「木のひらや」「TSUMIKI」もラインアップしており、設計に悩むことなくお客様に提案もできる。不動産業やリフォーム専業など、これから新たに新築住宅市場への参入を考えている事業者への門戸は広い。藤澤社長は「建材の供給に始まり設計手法も全て公開し、さらには数々の提案ツールも豊富。『売り方』について指導してくれる。ボランタリーチェーンとは思えないほど充実しています」と語る。

　

　加盟から9年を経た今、新工務店の年間受注数は8棟ほど。今後については棟数の増を追い求めることは考えず「更に家づくりの質を高めていきたい」とする。試作したキッチン関連製品が夢ハウスオリジナルの商品化へとつながった例もあったという。「ビジネスパートナーというよりは、本部も私たちの仲間と捉えています。本部の更なる商品開発に期待したいですし、当社も夢ハウスの無垢材をもっと使いこなせるように努力していきたい」とする。構えてから4年目になるモデルハウスを活用しながら、夢ハウスの力を存分に使った「新工務店の家」に磨きをかけていく。

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