価値の共有で仕事にやりがい、経常利益も倍増。

石川県金沢市株式会社ハクトー　東氏

INTERVIEW 2018.8.21

建築モデルハウスを活用した積極的なPR活動

夢ハウスの家は自社乾燥で含水率を極限まで下げた「寸法変化が極めて少ない無垢材」をふんだんに使用し、家全体が健康的な空気で満たされる。地震にも強く、まさに「価値のある家」だ。何よりも実際の建物を見て良さを感じてもらいたいとの気持ちから、加盟翌年にモデルハウスも建てた。モデルハウスは見学以外に、地域の皆さんのコミュニティスペースとして無料で貸し出し、その場で3分ＰＲを行ってＳＮＳでの拡散を働きかける。内覧会のお知らせには地元フリーペーパーも活用する。加盟３年目の合計受注数は約３５棟。中には建物だけで５０００万円を超えた物件もある。現在の受注棟数は年平均１３棟ペースだが、３年後を目処に年間２０～３０棟の受注を目指している。加盟は会社の業績も押し上げた。昨年度、全部門を合わせた経常利益はほぼ倍増。東社長は「赤塚会長（当時）の『自信を持って事業に取り組め』という言葉が大きかった。宅地造成などの事業も思い切った展開ができました」と振り返る。加盟金１００万円と年会費６０万円を「わずかな費用ですよ」と捉える東社長。未来のパートナー企業へは「お客様に対するＰＲ方法など、やる気のある会社には本部が本気でバックアップしてくれる、従業員も協力会社も前向きに取り組んでくれる。経営者として決断してやってみることだと思います」と力を込めた。